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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.08.15 17:39

VivaC team TSUCHIYA スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

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スーパーGT | VivaC team TSUCHIYA スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

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不利な要素は、人間力でカバー

 そんな素晴らしい予選を終え、翌日の決勝日朝は──予報と違い、気温は低いし路面はウェット! おいおいと思いながらも粛々と準備を進めました。ウェットタイヤのフィーリングを確認し、セットアップはドライのままで走ることができることも分かり、あとは天候の回復を待つのみ……。そして難しいコンディションでのスタートが予想されていたので、ここは引出しの多いベテランの私がスタートドライバーを務めることになりました。本当はやりたくなかったけど……(苦笑)。

 そしていよいよ決勝。霧雨模様の路温22度という最悪なコンディション。路温50度でも大丈夫な想定のタイヤだったので、もちろん最初はグリップしません。しかも後ろはブリヂストンとダンロップという他メーカーの2台。タイムの出方をみるとスタート直後の数周が劣勢なのは明白でしたが、覚悟を決めて、内圧も少し高めにして序盤を凌ぐことを優先に設定しました。

 スタートは無難に決まり、トップで1コーナーへ。しかしタイヤはグリップしません。後ろは#31 プリウスをパスした#61 BRZ。とにかく1周目に集中しました。何度も抜かれそうなシーンがありましたが、何とかトップをキープ。1コーナーがイエローで追い越し禁止になったこともラッキーでしたが、4周目くらいにはタイヤもグリップしてきて、ここからは高めの内圧を上げすぎないようにペースをコントロールしていきました。それでも徐々に差は広がっていき、最大9秒ほどのマージンができて順調と思いきや、昨年のここ菅生に引き続き無線が壊れてしまいました! これは一大事で、一番の問題はエンジニアの私がドライブしてしまっていること。内圧を下げる指示ができない! スタート前に「どれくらいの内圧で走っているか無線で言うから、それでどれくらい落とすか考えて」ということは打ち合わせしてあったのですが、結構上がってしまっていたのでこれには頭を抱えました。

 まぁ、それでも差は広がっていくから大丈夫だろうと思っていた矢先に、セーフティーカーが入ってしまいました。これでマージンはゼロです。しかも無線がないのでいつピットに入るかも指示できません。ドライバー兼エンジニアのアキレス腱は無線だということに走りながら気づいてしまいました……。

VivaC 86 MC
VivaC 86 MC

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