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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.09.14 10:35
更新日: 2020.09.14 10:36

TOYOTA GAZOO Racing 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

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スーパーGT | TOYOTA GAZOO Racing 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

 13日(日)、午前中は青空も見えたもてぎでしたが、昼過ぎには曇り空となり、気温27度、路面温度34度という暑さの和らいだコンディションで午後1時に300kmで争われる決勝レース(63周)のスタートが切られました。ポールポジションの38号車立川は絶妙なドライビングで序盤首位を守りましたが、8周目、GT300クラスの周回遅れ車両が多く出てコース上が混雑するなかで行き場を失い、ライバルの先行を許して2位へと後退。

 一方、8番手からスタートした国本の19号車は好走を見せ5位まで順位を上げていましたが、10周目、前方で接触からコースオフした車両がコースに戻ってきたところを避けられずクラッシュ。車両前部を激しく破損し、不運なリタイアとなってしまいました。このアクシデントによりセーフティカーが導入され、15周目に再スタート。38号車は2位で首位の車両を追う形となりました。

 レース中盤、各車がピットへ向かいドライバー交代、タイヤ交換と給油を終えると、9番手スタートの大嶋から坪井へとステアリングを受けとった14号車が6位へとポジションアップ。坪井はなおもライバルとの激しいバトルを繰り広げ、38周目には4位へと浮上しました。

 重いウエイトハンデに苦しみ後方グリッドからスタートした36号車と37号車もこの混戦のなかで徐々に順位を上げ、トップ10圏内へ浮上する健闘を見せました。しかし、バトルでヒートアップした36号車と37号車は、44周目にコーナー進入で接触。これによりコース上にパーツが脱落し、この日2度目のセーフティカーが導入されることとなりました。

2020年スーパーGT第4戦もてぎ ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)、KeePer TOM’S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)、KeePer TOM’S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)

 51周目、残り13周でレースが再開。それまでに開いていたマージンが無くなっての終盤のスプリント勝負となる中、2位の38号車石浦はポジションをキープ。4位の14号車坪井は、後続から激しい追撃を受ける展開となりました。後方では関口の36号車、キャシディの37号車、中山雄一の39号車らを含むグループでの激しいポジション争いとなりましたが、10位でセーフティカーランからの再スタートを切ったキャシディの37号車が見事なパッシングを見せてポジションアップ。

 石浦の38号車は2位を守ってフィニッシュ。14号車坪井も後方からの猛追を凌ぎきって4位。キャシディの37号車が6位、中山雄一の39号車が9位、関口の36号車は11位でチェッカー受けました。

 GT300クラスでは、3番手スタートの31号車は嵯峨が上位争いを展開。タイヤ無交換作戦で中山友貴へとバトンを渡しましたが、後半ペースが落ちポジションダウン。6番手からスタートし、ベテラン新田から阪口晴南へとドライバーチェンジした96号車は、阪口が粘り強く上位での走行を続け、表彰台まであと一歩の4位でフィニッシュ。60号車が12位、31号車はタイヤ交換のために2度目のピットを強いられながらも追い上げ15位。35号車は19位。30号車が24位、52号車が25位、前半トップ10圏内を争った244号車は26位に終わりました。

2020年スーパーGT第4戦もてぎ K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)

ドライバーコメント
ZENT GR Supra 38号車 立川祐路

「スタートから17号車(KEIHIN NSX-GT)との争いになりましたが、ちょっと今日はペースで敵いませんでした。予選では一発前に行くことができましたが、レースでは正直ちょっと負けた感じです。ただGRスープラのフィーリング等は良かったので、なんとか食らいつこうと頑張ったんですが。そういう意味ではやりきった感はありますが、残念な気持ちも当然あります。今日は2位で終わりましたが、次の富士ではリベンジしたいです」

ZENT GR Supra 38号車 石浦宏明

「立川さんが走ってる前半スティントを見ていて、正直優勝を狙うには、ちょっと自分たちのペースが足りないなというのは分かっていたので、そのなかでどういうレースを組み立てるかというのを考えていました。ピットイン後、相手が選んだタイヤが変わったりして状況が急に逆転することもあり得るので、自分のできるペースで必死に食らいついて行きました」

「前に見えている17号車とは、しばらくおなじ距離でずっとレースができていたので、これは終盤に向かってワンチャンスあるかもと思い、セーフティカー明けで一発狙いたかったんですが、逆にこっちがリスタート後、タイヤの内圧が下がった状態のバランスがあまり良くなくて、後続から迫られる展開になってしまいました」

「ただ、内圧がしっかり上がってからはまた引き離すことができ、しっかり2位を守ることができました。本当は勝ちたかったですが、苦しいシーズンになっていた中で、大事な2位ですし、この結果を無駄にしないように、しっかり最終戦まで毎戦良いレースを続けて行きたいと思います」

2020年スーパーGT第4戦もてぎ 2位表彰台を獲得した石浦宏明と立川祐路(ZENT GR Supra)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ 2位表彰台を獲得した石浦宏明と立川祐路(ZENT GR Supra)


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