後半、14号車の大嶋が激しいバトルを展開。6番手にポジションを落とすも諦めず、サイド・バイ・サイドのバトルで観客を沸かせました。
終盤、前後と大きく間隔が開いた3番手を走行していた宮田の19号車でしたが、ファイナルラップに、首位走行中の車両がガス欠症状に見舞われスローダウン。このチャンスに猛プッシュを見せた宮田は、20秒あった前車との差をみるみる詰め、チェッカーの目前でパス。最後の大逆転で、第4戦以来今季2度目となる2位表彰台を獲得しました。
4番手を争う2台に追いつき、最後まで逆転を狙いバトルを続けた大嶋の14号車は惜しくも逆転ならず6位フィニッシュ。13番手スタートの36号車、14番手スタートから前半接触でスピンを喫した38号車、ペナルティで最後尾に落ちた37号車の3台が見事な追い上げを見せ、それぞれ8位、9位、10位でポイントを獲得しました。
この結果、36号車が首位と16点差、14号車が20点差で、なんとか逆転タイトルの可能性を残して最終戦に挑むこととなりました。
GT300クラスでは、6番手スタートの60号車がスタートで大きく出遅れ17番手へと後退。予選で好走を見せたアレジの35号車が、15番手スタートから一時9番手までポジションを上げてみせました。
GT500クラスとは異なり、GT300クラスではタイヤを2本交換、もしくは無交換の作戦を採ってピット時間を短縮したり、ピットのタイミングも非常にバラエティに富んでおり、かなりタイミングを遅らせて37周目にピットインした244号車は、タイヤ無交換作戦でポジションアップ。トヨタ/LEXUS勢最上位の7位でフィニッシュ。52号車が9位で続きポイント獲得。この結果、244号車はドライバーズランキングで首位と15点差の4位となり、最終戦でのタイトル獲得の可能性を残すこととなりました。
●WedsSport ADVAN GR Supra 国本雄資
「僕が担当したファーストスティントはタイヤのウォームアップなどで心配はありましたが、とりあえず1周目は抑えて首位を守り、そこから序盤はクリーンエアのなか、自分のペースで走ることができました」
「その時点では少しずつでも後続を離して行けると思ったんですが、途中2回FCYが入ってしまったことで自分のペースが悪くなり、後続に追いつかれて、スティント後半、12号車に前に行かれてしまいました」
「厳しいファーストスティントになってしまいましたが、なんとか僅差の2番手でバトンタッチができたので、後半スティントで宮田選手が頑張ってくれました。後半、3番手から最後に12号車のガス欠で2位に上がることができ、なんとか表彰台がゲットできて良かったです」
●WedsSport ADVAN GR Supra 宮田莉朋
「第2スティント担当で、結構バトンを受けとった直後から厳しい状況でしたが、後続をなんとか押さえることができ、3番手を走行していた最終周、ガス欠になった前の車に懸命のプッシュで追いついてパスし、2位になることができました」
「7月のもてぎ戦以降苦しいレースが続いていましたが、今回ポールポジションから2位を獲得することができて、ベストを尽くせたと思いますし、TGR、チームやタイヤメーカーの皆さんと一緒に頑張った甲斐があったと思います。最終戦まだ富士が残っているので、ふたたびポールポジションを狙い、今度こそ優勝できるように頑張ります」
