しかし、これまでの技術規則、競技規則はFIA制定の規則を国内に導入するか、統括団体が大枠を決めた規則をJAFとして認めるというケースが多く、JAFが主導してひとつのビジョンを目指して技術、競技規則を制定した例は少ない。

それだけにこの答申内容は画期的である。またこれまで欧州型の参加者側からの発想による車両規則、競技規則が中心であったこと考えれば、それを反転させ観客や視聴者側を軸に思考をスタートさせること自体、過激ですらある。

 さらに答申内で創設を提言しているJAFモータースポーツ審議会直属のプロモーション・タスクフォース「モータースポーツ振興委員会(仮称)」が機能すれば、答申が絵に描いた餅で終わることなく、実現が推進されていくことが期待される。

「他のスポーツ同様にハードよりプレイヤーの超絶技巧が観客から見え且つ、勝敗に影響する形態が必要である」の具体的目指すところは、どこにあるのだろう? 分かりやすい“超絶技巧”はドリフトである。また、エンターテイメント志向で興行的に成功している例としては北米のストックカーレースが挙げられるだろう。

 技術規則、競技規則の検討は今後創設される「モータースポーツ振興委員会(仮称)」によって具体化されていくはずで、日本人の嗜好に合った新しいエンターテイメント型カテゴリー提案の具体化が待たれる。

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