だが、ミーティング開始から約45分後に会議は終了。ミーティング会場から出てきたチームマネージャーによれば、スケジュールは変更されず、予定通り土曜日にフリー走行3回目と予選を行い、日曜日にレースを行うことで決定したという。
「雨でも日曜日にレースすることにした理由は、日曜日は雨雲が今日よりも高く、風も強いので、こんなに霧が立ち込めないと予報されているから」とトロロッソ・チームマネージャーのグラハム・ワトソンは語った。
金曜日のフリー走行2回目の風速は東よりの風で秒速1.7mだったのに対して、日曜日は北北東の風で秒速6.6mと予報されている。
ただし、チャーリー・ホワイティングは「予報はあくまで予報。もし、日曜日も今日と同じようなコンディションになったら、FIAとしてはレースはスタートできない。いまは状況を見守るしかない」と語っている。
今日と同じような状況とは、雨が降ることだけでもなく、霧が出ることだけでもない。医療用ヘリがサーキットから飛べないという状況だ。それはたとえサーキット上空が晴れていても、搬送先の病院の上空が濃霧で着陸できない場合もFIAはセッションを開始することはできない。
金曜日の時点で、中国GPのスケジュールに変更は施されないことは決定した。しかし、日曜日に搬送先の病院の上空がどのようなコンディションになるのか。それは神のみぞ知ることである。
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