初回会合での主な合意内容には、新規定にもハイブリッドの要素を残すことと、エンジン音にも焦点を当てることが含まれる。この合意内容について、アビテブールはこう語る。

「電化が避けて通れない問題であることは間違いない。電化、ハイブリッド化は必要なのだ。今後もっとハイブリッドと(内燃エンジンと)の間の調整が必要になるだろう。しかしだからといって、それでレースの魅力を損なうことになってはいけない」

「音は必要だ。ファンのためには、F1騒々しいものでなければならないのに、いまはそれを届けられていない」

 ルノーは長い間、F1におけるコスト管理の重要性を強調してきており、予算制限案を推進している。

「技術的な詳細には踏み込まないし、すべての分析結果が全員で共有されていることをあらためて伝えたうえで言えば、いまは自動車メーカーにとってもカスタマーにとっても高すぎる」

「だから予算に上限を設ける考え方には賛成だ。問題は、そのうえでどうするかだ。これが全員にとって共通の課題になる。その共通の課題に向かって、パドックの全員で知恵を絞って、良いソリューションを得ることができるよう願っている」

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