ブラバムのアイデアに対して、「ロータス88」はグラウンドエフェクトを発生するサイドポンツーンと上部カウル(プライマリシャシー)を、ドライバーが乗るモノコック(セカンダリシャシー)と分離し、スプリングでフローティング・マウントするという構造。有効なスピードに達するとプライマリシャシーがダウンフォースを得て下方へと沈み、セカンダリシャシーのアップライトに荷重がかかる。セカンダリシャシーのサスペンションは通常のセッティングにできるため、ドライバーの乗りやすさや安全性と性能の両立を狙ったアイデアだ。

 しかし「ロータス88」は登場に先立ち、新たに追加された「空力に関連するボディワークは完全に固定されなければならない」というレギュレーションに抵触し、実際のレースへと出走することは叶わなかった。

 4月24日に富士スピードウェイで開催されたモーターファンフェスタでは、日本国内で保存されている「ロータス88B」が登場し、わずかな時間ではあったがコースを走行。トークイベントで、ロータス88について解説したレーシングカーデザイナーの森脇基恭氏は「当時はグランプリを走ることができなかったから、クルマが走りたがっているんでしょう」と語っていた。

モーターファンフェスタ

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