インディ500でもエンジンブローでリタイアしたアロンソは、カナダGPが始まる前からメディアを通してホンダへプレッシャーをかけ続けていた。
「僕は勝ちたいし、このプロジェクトでもう一度、ワールドチャンピオンになりたい。でも、いま僕らはそのポジションにはいない。このまま何も変わらず、コンペティティブなポジションに戻ることができないのなら、考えを変えようかなと思うのも当然だろう。ずっと言い続けている通り、決めるのは夏休み後だ」
そのような状況で起きた今回のエンジンブロー。怒りが収まらないアロンソはこうも語った。
「この1ポイントを逃したという事実は僕だけでなく、日夜努力してクルマを準備し、戦略を立てて、レースに送り出してくれたチームのみんなも、大きく失望させる結果となったんだよ!!」
エンジンを1基失ったアロンソは、次戦バクーで新しいエンジンを使用することとなる。「バクーでは最後尾からスタートするだろう。ジェンソンがモナコでパワーユニットを交換し、最後尾からスタートしたからね」とテレビ局に語ったが、ブローしたアロンソのエンジンは3基目。バクーで新エンジンを投入しても4基目なので、ペナルティの対象とはならない。ただし、すでに5基目を投入しているターボとMGU-Hを新しいスペックに交換すると、10番手以上の降格となる。
ミーティングに参加することなく、モントリオールを後にしたアロンソ。そこにどんなメッセージが込められていのか。
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