42周目に16コーナーで左前輪がロックアップ。こらえたものの次の周のストウ・コーナーでかわされると、ベッテルのペースは1分34秒台にがくんと落ちた。一方2位をキープするキミ・ライコネンは懸命に1位ハミルトンを追い、14秒以上あったギャップをじわじわ10秒台まで削ってきた。1分31秒台ハイペース、背後に3位ボッタスが迫りセーブするわけにはいかない。

 48周目、1分32秒台にやや下がったライコネン。その直後、セクター2で左前輪が“ビッグ・バン”。パンクではなくトレッド剥離状態に見てとれた。ライコネンが緊急ピットインした、そのとき(ほぼ同時に)ベッテルの左前輪に異常事態が。

2017年F1第10戦イギリスGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のタイヤが決勝終盤にパンク

 心配されたパンク症状に陥り、セクター1からピットまで延々スロー走行を強いられ万事休す。たどっていくとスタート後のフェルスタッペンとの“バトル1”が敗退のきっかけ、苦しい後半スティントでボッタスとの“バトル2”がすべてを狂わせた。

 メルセデス対フェラーリの総力戦をかきまわしたレッドブル。3戦連続リタイアを断ち切った4位フェルスタッペン、最後尾から抜きに抜いた5位ダニエル・リカルド。名勝負には彼らのような活気ある存在が必ず現れる――。

2017年F1第10戦イギリスGP マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルド

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