ウイリアムズはバルセロナテスト初日に実験的なウイングをテストした。最適なバランスを見出すことと、来季の新規則におけるダウンフォースレベルの評価が目的だったが、走行したアレックス・リンはこの日の走行だけでは効果は分からないと述べている。

 17日、開発ドライバーのリンは86周を走行、1分26秒071のタイムで10人中9番手となった。

 この日、ウイリアムズは“ダブルデッカー”リヤウイングおよび、モディファイしたフロントウイングを走らせた。チームは今季マシンにおいて最適なバランスを見つけることと、2017年の新規則におけるダウンフォースレベルのシミュレーションが目的であると説明している。

2016年F1インシーズンテスト(バルセロナ)1日目 アレックス・リン(ウイリアムズ)、ダブルデッカーウイングをテスト
2016年F1インシーズンテスト(バルセロナ)1日目 アレックス・リン(ウイリアムズ)、ダブルデッカーウイングをテスト

 しかしリンはプッシュすることは許されなかったため、新デバイスの効果は実感できなかったという。

「あまりプッシュしなかった。プッシュしないよう言われていたからだ」とリン。
「午前の終盤にミディアムタイヤで何周かプッシュしただけだ。エアロや直線スピードのチェックをしていた」
「ダウンフォースがよさそうだったから(プッシュできなくて)残念だ。ほとんど何もできなかった」
「明日フェリペ(・マッサ)がもう少しテストをすると思う。だから彼に感想を聞いた方がいい」

 リンはウイングの形状を「昔懐かしいデザイン」と表現し、「モナコで走ったセナのトールマンを思い出した」と述べた。

1984年モナコGP アイルトン・セナ(トールマンTG184・ハート)
1984年モナコGP アイルトン・セナ(トールマンTG184・ハート)

 ウイリアムズがテストしたリヤウイングは現在のレギュレーションに従ったものではないため、実戦では使用されない。

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