F1スペインGP決勝後のパドックは、マックス・フェルスタッペン史上最年少優勝の歓喜にわく一方で、メルセデスは同士討ちという最悪の結末に沈んでいた。事故直後にルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグとともに非常勤会長のニキ・ラウダ、ビジネス面を統括するトト・ウォルフ、技術部門を率いるパディ・ロウらがチームのトランスポーターに集結し、データを解析しながら、事故に至った経緯を検証。レース終了後に開かれた記者会見は、ウォルフ、ハミルトン、ロズベルグの順で個別に行われ、みな重苦しい雰囲気だった。

 最初に会見を行ったウォルフは「両ドライバーと話したが、ふたりとも憤慨している。かなり難しい状況だ。もう一度、話し合う必要があるだろう。ただ、2014年のベルギーとは完全に違う状況にある。今回いくつかの不運が同時に起こったようだが、まだ明確な結論には達していない。レース審議委員会の判断を待つことにする(その後、レーシング・インシデントとしてペナルティなしの裁定が下った)。いずれにしても我々としては、どちらのドライバーも非難はしたくない。今後も彼らに自由にレースをさせたいと考えている」と、コメントした。

 続いて現れたハミルトンは、事故時の状況を次のように説明した。
「3コーナーでニコが間違ったエンジンモードに入っていて、パワーが低下していたことがわかった。スタートに関しては、いろいろと手順があり、グリッドに止まったらレースモードに切り替えなければならないんだけど、ニコはフォーメーションラップで使ったモードのままになっていたんじゃないかな。いずれにしてもニコとの差が急速に縮まったので、僕は左に行くか、右に行くかを決めなければいけなかった。その時点では、ニコの右側に1台分のスペースがあったから右を選んだけど、ニコも同じ方向へ進路を変更したから、僕は接触を避けるために芝生に飛び出し、ああいう結果になってしまった」

 ロズベルグが「間違ったエンジンモードに入っていた」というのは、どういう状況だったのだろう?

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