迎え撃つ初日首位のリカルドは「かなりのコンディション変化でもない限り(予選とレースに向けて)もう、どこかを大きく変える必要はない」と好調な仕上がりを豪語する。今回投入されたルノーがトークンを使用した新パワーユニットは、諸説あるが30〜50馬力の出力アップを達成。リカルドの弁を借りれば「ドライバビリティも飛躍的に良くなった」。ルノーのエンジン開発トップ、レミ・タファンによれば「1周0.5秒の向上」が見込めるという。

 となれば、製作が間に合わず、今回その最新型を手にすることができなかったマックス・フェルスタッペンに同僚リカルド逆転の目はないと見ていいだろう。予選トップ3は、まずリカルドとメルセデス2台の間で争われる。

 リカルドとメルセデス2台が取り組んだ、フリー走行2回目でウルトラソフトタイヤでのロングランデータを比較すると、1周のペースとしては、ほぼ同等。ただメルセデスのほうが、遅めの周回を多く挟む傾向が見られた。初登場のウルトラソフトには、とくにリヤのオーバーヒートによる性能低下が危惧されている。

 メルセデスのほうがレッドブルに較べると、よりタイヤの問題が深刻なのか。そのためタイヤを冷やす周回を、より多く挟まざるを得なかったのか。ウルトラソフトについて、ピレリは決勝レースで「15周以上カバーできる」としている。

 モナコの全周回は、78周にも及ぶ。予選上位勢がスタートで履くことになるウルトラソフトで少なくとも25周ほどを稼がない限り、次にスーパーソフトへとつなぐ1ストップ戦略は機能しない。そこで最も硬いソフトタイヤを使うという策が登場するのか? あるいは抜けないモナコで、リスクをはらむ「2ストップ」に切り換えるのか? また、セーフティカーの登場で戦略シャッフルはあるのか──最後の不確定要素は、そこだ。決勝日わずかな可能性のある、雨の到来を除いては。

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大橋はるなAmbassadeur de MOTUL
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