■ドライバーたちの反応
いっぽう、ロズベルグのチームメイトで、コックピット保護デバイスには反対してきたルイス・ハミルトンは、「ルールが変わるなら、それに従うしかない。僕らはみんな同じボートに乗っているのだから」と述べるにとどめた。
ルノーのケビン・マグヌッセンは、どちらかと言えばエアロスクリーンのほうを好むものの、安全性の面で何らかの対策が必要であることは確かだと語っている。
「ハロよりもエアロスクリーンのほうがルックスがいいと思う。ハロを導入するなら、テストで使ったものより、もう少しカッコいいものにしてほしい。F1は見た目もセクシーでなければいけないと思うけど、安全性の面から必要なのであれば、反対することはできない」
「とてもむずかしい選択だね。正直に言って、あの手のデバイスを好きにはなれないけど、僕だって死にたくはないし、仲間の誰かが死ぬのも見たくない」
マクラーレンのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンは、どちらを選ぶにしても、FIAの決定を支持すると述べた。
「実際に試してもいないのにコメントするのは難しい。FIAがハロを選んだのは、もうひとつの案と比べて、何らかのアドバンテージがあると考えたからだろう。僕はその判断が正しいと信じるよ。できれば、なるべく早いうちに自分でも試してみたい」と、アロンソは言う。
また、バトンは次のように語った。「FIAを信頼しようじゃないか。これまで何度も証明されてきたように、(ドライバーの頭部の保護は)現在のクルマで安全面でのアップグレードが必要とされている唯一の部分だ。僕はFIAを信じているし、誰もが首を傾げるようなおかしな判断でさえなければ、彼らを全面的に支持するよ」