F1カナダGPで、またも同士討ちを演じたメルセデス。それについて、あらためて聞かれたニコ・ロズベルグは1コーナーがルイス・ハミルトンの弱点であると考えており、これを生かしてレースを有利に展開しようとしている。
モントリオールでは、1コーナーでの接触によってロズベルグは10番手まで転落。懸命の走りで5位まで回復したものの、レースはハミルトンが制した。これによってドライバーズランキングでトップのロズベルグは、2位のハミルトンとの差を9ポイントまで縮められている。今シーズンのハミルトンはスタートで不利な状況に陥りやすく、カナダでは先行を許したとはいえ、ロズベルグはこれを生かして有利なレース運びをすることが多かった。
ロズベルグはカナダGPでの出来事を、以下のように語った。
「ルイスのスタートはひどいもので、僕は普通だった。どうすればいいと思う? 僕はアウト側にいたけれど、もし先行させてしまっていたら、それでおしまい。レースの間ずっと彼の後ろにつくことになっていただろう。彼はどうすればフェアなやりかたで状況を困難にできるかを熟知していて、そういったことは過去にもあったから、アウト側から行くことにリスクがあるのはわかっていた。バルセロナでは本当にうまくいったんだ。まったく同じように仕掛けて、とてもうまくいったことが頭の中にあった」