☆☆☆ キミ・ライコネン
 自己ベストタイムは中盤36周目、マシンが軽くなった最終スティントでもペースを上げられない。燃料セーブの制約があり、エコノミーランに徹するしかなかった。今年いちばん地味なレースを黙々と実行。つらいチーム情況で、フェラーリはふたりともやるべきことはちゃんとやっている。

☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン
 7月「連勝の方程式」は、なんと言っても、まずスタート。序盤とは別人のように正確に決め、最適なラインで1コーナーをとる。そして3周目からペース・コントロール、この切り替えが、とても頭脳的だ。パワーユニットのコンポーネンツ5基目を意識して極力抑える慎重さ、繰り返すが、かつてのプロスト流レース・メイキングを思わせる。19点リードしても、まだ十分ではないと、勝って兜の緒を締めるハミルトン。これも前とは別人みたいだ……。

☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン
 レッドブル8戦目の“学習テーマ”はチームプレイ。きわどく見えた1コーナー、ダニエル・リカルドとのバトルは、お互い節度があった。当たってしまうメルセデス勢には、できまい。異なるタイヤ戦略をチーム方針に忠実に実行、29周目のターン6では、ロズベルグのペナルティを引き出す落ち着いた対応も。そして40周目にはチームオーダーに従い、下がった。チームプレイヤーとしては100点満点、もう残る学習テーマは存在しないかもしれない。

☆☆☆☆☆ ダニエル・リカルド
 ふたり合わせて<☆10>を奢ろう。フェルスタッペンと共同戦線で挑み、ハミルトンには6.996秒及ばずとも、F1キャリア100戦目をまっとうした。今季2度目の最速ラップも記録。その満足感が表彰台の靴飲みシャンパン、記者会見でのはじける笑顔に炸裂。ここでフェラーリを抜く──レッドブル・チーム全体に戦闘意欲が充満していた。F1の魅力はチーム団体戦でもあり、満喫できるゲームだった。

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