2018年F1第6戦モナコGP ダニエル・リカルド

 すでに17周目にハイパーソフトからウルトラソフトに交換、これでゴールまで61周を走破しなければならない。三重苦がのしかかっていた。1:パワーロス、2:ブレーキング変調、3:タイヤマネージメント。

 注視するとリカルドはコーナー進入時のステアリング操作をゆっくりとスムーズに。そしてそのまま旋回スピードをキープしつつ、出口ではホイールスピンを戒めしなやかにアクセルオン。各コーナーをそうやって慎重に限界ぎりぎり、なぞろうとしているのが見てとれた。RB14のコーナリング・パワー(速さ)を駆使するリカルドのスキル――。

 この日はすべてのドライバーが“タイヤとの対話・関係”を最優先し、車間距離をとったままで、数珠繋ぎになるのを避けていた。コース幅が狭く、まっすぐな直線ストレートがないモナコでは、接近するとダウンフォースを失う“真空地帯”にはまり込む。18年空力特化マシンでは予想はされていたことだ……。

 2位セバスチャン・ベッテルはウルトラソフトで62周、3位ルイス・ハミルトンも66周、このコースにおける過去最長スティントを遂行。ある意味で“タイヤ耐久レース”になり、予選までと一変したスローなモナコGPになっていった。

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