さらに別のエンジニアは、そのような状況でフェラーリのベッテルを抑えきった走りに感嘆していた。
「MGU-Kが動かなくなったということは、MGU-Kによる発電が使えなくなっただけでなく、MGU-Hによって作られたエネルギーも、MGU-Kを介して使用することができなくなったことを意味するので、デプロイがまったく効かない状態だったと考えられる。そうなるとドライビングはかなり難しくなるのに、トップを譲らなかったのはすごい」

 実際、トラブルが発生した28周目前後のラップタイムを見ても、トラブルがあったとは思えないほど安定したタイムを刻んでいる。

 別のあるエンジニアは、リカルドが「1速から6速までしか、ギヤを使わなかった」というコメントに注目した。

「もしエンジンを労わるのであれば、6速で引っ張るのではなく、7速に入れたほうが回転数が上がらないので、エンジンには優しくなる。それでも、6速で引っ張ったのは、6速で回転数ほ高い状態でキープしたほうが、モナコではラップタイムを維持できたからではないだろうか」

 いずれにしても、リカルドの優勝は、ホーナーが賞賛したように、91年のブラジルGPのアイルトン・セナ(レース終盤、6速ホールドで優勝)や94年のスペインGPのミハエル・シューマッハー(レース後半、5速ホールドで2位)と並んで、語り継がれる「神ドライブ」となることだろう。

本日のレースクイーン

羽瀬萌はせめぐむ
2026年 / スーパー耐久
KENNOL GIRL
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年6月号 No.1620

    [特集]新世代F1テクノロジー新解釈
    パワーユニット、エアロ、足まわり
    ──世界一の知恵比べを読み解く

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSU 2026 マフラータオル(DRIVER)

    2,500円