フランスGPのフリー走行1回目では、こんなこともあった。レギュレーションではフリー走行1回目の最初の40分を経過すると、1セットタイヤを返却しなければならないというルールになっている。

 しかし、ガスリーは40分を過ぎてもコースを走り続け、ペナルティを受けることとなった。理由は無線がシステムの不具合で使用できなかったからだ。もし、サインボードを併用していれば、このような問題は起きなかっただろう。

 同じフランスGPのフリー走行3回目では、予想よりも雨が降るのが早まったため、変更したセッティングを確認することができないまま、予選に臨まなければならない事態となった。天気予報が外れることは珍しいことではない。そのため、フェラーリのセバスチャン・ベッテル、レッドブルのダニエル・リカルドなどは雨が降り出さぬ内にセッション開始とともにコースインしていた。トロロッソはセッションに向けた事前の準備が、やや甘かったような気がする。

 レッドブルがトップチームだと思わせる所は、フランスGPの水曜日から路面をチェックを行なっていたこと。予算と人材が限られているトロロッソが、トップチームと同じことはできないのは当然だが、近づくために工夫はできるはず。そうしなければ、トップとのギャップは永遠に縮まらない。

路面のチェックを行うレッドブルのスタッフ
路面のチェックを行うレッドブルのスタッフ

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