ブレンドン・ハートレー(トロロッソ・ホンダ)
ブレンドン・ハートレー(トロロッソ・ホンダ)

 ロシアGPから日本GPまでは4日間しかインターバルがなく、ロシアで使用したコンポーネントを鈴鹿へ直送するのと並行して、ミルトンキーンズのベンチで同仕様のスペック3とギヤボックスを繋いで大急ぎでテストを行ない、実走データと付き合わせながらさらなるセットアップの煮詰め作業を行なうことになった。

「急きょトロロッソ側の協力も得てエンジニアに来てもらい、月曜にミルトンキーンズのHRDでギヤボックス込みのダイナモでテストをします。同じスペックのパワーユニットとギヤボックスでテストをしてきちんと仕上げて持っていきます」

 ドライバーたちが違和感を感じたドライバビリティもさらなる調整が行なわれる。オシレーションにしろドライバビリティにしろ、開幕仕様のスペック1でもカナダGPのスペック2でも全く問題がなくドライバーたちが賞賛してきた。それがスペック3になって課題になった。それだけスペック3の燃焼コンセプトがこれまでとは異なるものに進化しているという証でもある。

 パワーが上がりラップタイムが向上したとはいっても、こうしたフィーリングに関わる部分に問題を抱えていただけに、実際のところドライバーたちの表情は決して芳しくはなかった。しかし理論上はパワーが上がっていればそれだけ速く、前述のようにマシンのセットアップの幅をも広げてくれる。

「こういう差は全体からすれば小さな差でしかないし、別にクルマがウィリーしてしまうようなものではないからね(苦笑)。まぁちょっとした違いは感じるけどね……。パフォーマンスのゲインがあることは間違いないよ。どのくらいの数字なのかは、これからもっと走ってマイレージを稼ぎファインチューニングをして性能を引き出すことで見えてくると思う」(ピエール・ガスリー)

「新しいスペックのパワーユニットは金曜に走ってみてすごくポジティブだったし、それが鈴鹿でも効果を発揮してくれるはずだ。パワーユニットのアップデートがなくてもロングランでもペースはすごく良かったんだから、鈴鹿ではスペック3を入れればさらに良い結果が手に入れられると期待しているよ」(ブレンドン・ハートリー)

 ただ心配なのは、トロロッソ・ホンダのマシンSTR13の鈴鹿との相性だ。

■シーズンを通してのトロロッソ・ホンダSTR13の弱点

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