F1第17戦 Honda日本グランプリレース 鈴鹿30回記念大会 トロロッソ・ホンダのピットに置かれたフロントノーズ

 ソチ・アウトドロームでは結果に繋がらなかったとは言え良い仕上がりを見せていたSTR13だが、走行中にマシンに当たる風向きが変わるようなサーキットではダウンフォース発生量が過敏に変わりやすく、その空力性能をフルに生かし切れない。シーズン中盤の空力アップデートに失敗したこともあって、風変化にセンシティブなマシンという弱点はシーズン序盤から変わっていないのだ。

 つまり、S字のように左~右~左と切り返して行くようなセクションではマシンが安定しない可能性がある。ましてや台風の影響で風が強いとなれば、よりいっそう厳しくなる。

 逆に雨が降ればSTR13は好走を見せる可能性が高い。メルボルン、ホッケンハイム、ハンガロリンクなど、ウエットセッションでは常にトップ10圏内につけた。

 月曜にソチから日本に到着したドライバーたちは、束の間の休息を楽しんだ後は栃木県のホンダ技研研究所のHRD Sakura、埼玉県にある和光研究所、鈴鹿研究所へと表敬訪問をして日本GPへと挑む。

「3月の開幕直前イベント以来の日本になるけど、ロシアGPの後に月曜は東京で1日オフを満喫して、その後に火曜・水曜にホンダのいろんな工場に行っていろんな人に会ったりイベントに出席したり。もちろんもっとオフがあれば言うことはないんだけど(苦笑)、僕らはホンダのドライバーだから、日本を訪れる数少ない機会にこうして日本のあちこちでホンダの人たちに会うのは当然のことだよ」(ガスリー)

 ホンダのメンバーたちはこれまで以上に大きなプレッシャーを感じている。ある意味では過去4年間で最も高いポテンシャルを持って臨む日本GPかもしれない。だからこそ余計にその肩には重責がのしかかる。

 日本GPに向けて、敢えて予想はしないと田辺テクニカルディレクターは語る。全力を出し切ること、それが目標だ。

「悔いのないレースにしたいと思っています。ロシアGPではスペック3を投入しきれませんでしたが、鈴鹿ではきちんと仕上げて投入し、それも含めてトロロッソ・ホンダのマシンパッケージとしてチームとともにできるだけのことをやりたいと思います」

「シンガポールGPのように良いと思っていてもそうならないこともありますから、もう順位とか良いんじゃないか悪いんじゃないかというようなことは想定はしないことにしました(苦笑)。行って蓋を開けたら分かるだろうと(笑)。開けたときに後悔しないようにきっちりとレースをしたいと思います」

ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

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