ブラウンはまた、オコンと接触してトップから落ちた後に2番手を守るべく体勢を立て直したフェルスタッペンは、自身のキャリアを通じて大きく力を伸ばしてきた、と付け加えた。

 一方のオコンについて、ブラウンはより厳しい見方を示している。40周目でピットインして周回遅れとなったオコンは、これを取り返すべくエス・ド・セナでフェルスタッペンを追い抜こうと試みた。

「(オコンが)周回遅れから挽回を試みること自体はまったく正当だ。だがその時点で自分よりも明らかに速かったフェルスタッペンと、まるで自分がF1初優勝を狙うかのごとく競り合う必然性はなかったと言わざるを得ない」

「レース中に10秒のストップ&ゴーペナルティが科せられたのも当然のことだ」

 オコンとフェルスタッペンの接触についてブラウンは、意図的あるいは個人的な悪意によるものではなかったと考えている。

「オコンは単にポイント獲得だけを念頭に置いて走っていたわけではないと思う。あの状況で冷静さを失っていて、きちんとした判断ができなかったからではないか」

「首位のドライバーと、どちらかが死ぬまで競り合うようなやり方が最良とは言えない。仮に相手が下位カテゴリーから競い合ってきた因縁の相手だったとしてもだ」

「全体として見れば、日曜日のレースはフェルスタッペンにもオコンにも良いレッスンとなったはずだ。それぞれの記憶にも刻まれるだろう。これは彼らが成長途上で経験する学びのひとつなのだ」とブラウンは総括した。

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