■ハース

 2020年に向けてドライバー変更を真剣に検討するであろうチームの筆頭がハースだ。ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンはこのところ毎戦のように同士討ちをしており、それを避けようという気もなさそうに見える。そのことでふたりの将来は不透明な状態になっている。

 マグヌッセンの契約にはオプションが含まれているが、グロージャンの契約は今シーズン末で切れるため、ふたりのうちどちらかが残るとすれば、それはマグヌッセンの方だろう。ただ、チームが今季マシン開発にてこずっていること、ドライバーの選択肢が他にあまりないことから、ふたりとも残留する可能性もある。

 技術提携しているフェラーリは、ドライバー育成をアルファロメオで行う傾向を強めている。ハースはテストドライバーとしてピエトロ・フィッティパルディと契約しているが、彼は現段階でスーパーライセンスを取得できていない。ペレスがレーシングポイントを離れるなら、ハースとしては獲得したいところだろうが、そういう動きは期待できそうもない。ハースは今年最後まで、マシンからパフォーマンスを引き出せずに苦労し続けるかもしれないからだ。

ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャン(ハース)
ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャン(ハース)

■ウイリアムズ

 今年ウイリアムズはドライバーラインアップを一新、来年少なくともそのうちひとりは残留するだろう。ジョージ・ラッセルは競争力の低いマシンに乗りながらも、チームに強い印象を与えている。彼を育成してきたメルセデスは、2020年にウイリアムズが低迷から抜け出せば、比較的パフォーマンスが高いマシンでラッセルがどこまでやれるのかを確認できる。さらに来年は新しいチームメイトとの比較も可能になるかもしれない。

 万が一ペレスがハースに移籍する場合、ラッセルがレーシングポイントの空席に座るというシナリオも浮上するが、オコンが古巣に復帰する可能性もあるだろう。

 クビサはチームにスポンサーを持ち込んでいるため、残留の可能性がないわけではないが、2020年のラインアップは、ラッセルと、現在のリザーブドライバー、ニコラス・ラティフィになる可能性の方が高そうだ。来年はラッセルにとってF1で2年目のシーズンになるし、現在ランキング最下位のウイリアムズは、ふたりめのドライバーにルーキーを選ぶことに躊躇することはないだろう。しかも彼は現在チームに多額の持参金を持ち込んでいるのだ。

ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)
ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)

■著者:クリス・メッドランド。イギリス出身のF1ジャーナリスト。ESPN、Crash.net、F1iなどを経て、現在RACERと契約。BBC、Sky Sports、formula1.comなどの仕事も行っている。

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