■ルノー

 リカルドは2020年の契約をすでに結んでいる。ルノーがわずか1シーズンでこれほどの人気ドライバーを手放すはずはない。契約金は非常に高額であり、リカルドの方も早期離脱は望まないだろう。

 ニコ・ヒュルケンベルグが残るかどうかは疑問だ。シーズン序盤は堅実な走りをしていたものの、その後、いくつかミスを犯し、特にドイツでは手痛いクラッシュを喫した。ルノーは、ヒュルケンベルグの代わりとしてエステバン・オコンをメルセデスからレンタルするのではないかという見方が出てきている。その契約は2019年に実現するはずだったが、ルノーは結局リカルドを選んだ。来年はリカルドとオコンのペアになる可能性が高いのではないだろうか。

ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

■アルファロメオ

 今年契約したキミ・ライコネンは、優勝する力がないマシンに乗りながら、モチベーションを失うことなく走っているし、速さもある。2020年末までの2年契約を締結済みであり、ライコネンが引退を考えている兆候は見られない。

 セカンドドライバーの方は、フェラーリ傘下のアントニオ・ジョビナッツィとミック・シューマッハーがシートを争うことになりそうだ。現在アルファロメオで走るジョビナッツィは、イタリア人であることからフェラーリにとって最適な人材に思われたが、将来跳ね馬に乗るのにふさわしいパフォーマンスは今のところ示していない。

 シューマッハーは2020年もFIA-F2で走るかもしれない。ただ、すでにアルファロメオでF1テストを経験しており、ライコネンのチームメイトになれば、多くのことを学べるだろう。ハンガリーでF2初優勝を挙げたことも、F1シートに近づく助けになるし、昨年ヨーロピアンF3選手権でタイトルを獲得したことで、スーパーライセンス取得の条件もクリアしている。シーズン後半、ジョビナッツィのリザルトが上向かなければ、シューマッハーのデビューが現実味を帯びてくるだろう。

2019年FIA F2ハンガリー戦で優勝したミック・シューマッハー
2019年FIA F2ハンガリー戦で優勝したミック・シューマッハー

■レーシングポイント

 2018年にローレンス・ストロールがチームを買収したことで、当然の流れとして息子のランスがシートを得た。2020年も彼のポジションは安泰だ。

 チームメイトは引き続きセルジオ・ペレスが務める可能性が高い。ペレスは前身フォース・インディアが昨年危機に陥った際、チームが新しい体制でスタートできるよう力を尽くし、チームのオーナーシップ変更のドラマに一役買った。そういう経緯もあり、彼は現在のレーシングポイントにはこれまで以上に強いつながりを感じているし、他に移るにしても現実的な選択肢はない。もしルノーがヒュルケンベルグを残留させず、オコンも獲得できない場合、ペレスの起用を検討するかもしれない。ハースのシートが空く可能性もあるが、レーシングポイント以上の競争力を持つマシンをペレスに提供することはできないだろう。

2019年F1第5戦スペインGP ランス・ストロール、セルジオ・ペレス
2019年F1第5戦スペインGP ランス・ストロール、セルジオ・ペレス

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