5カ月の間に12戦と4回のテストをこなした後のサマーブレイクに、また飛行機に乗ってどこかに行こうという気になるF1関係者はめったにいないだろう。私も自宅でくつろぎながら、迫りくるシーズン後半に思いを馳せ、残り9戦の予想をするとしよう。

 ここまでの2勝で、フェルスタッペンへの期待はさらに高まっており、後半戦でさらなる勝利を獲得することは間違いないと思われる。彼はランキング3位の座を固めつつ、ボッタスがシーズン序盤6戦やハンガリー予選のような好調さを取り戻せなかった場合には、2位にも目を向けることができるはずだ。

 レッドブルRB15・ホンダが大部分のサーキットで最速というわけにはいかないだろう。たとえばモンツァはフェラーリがついに優勝をつかみ美酒を味わう最大のチャンスになると思われる。しかしスパ・フランコルシャンでは三つ巴の戦いが見られるのではないかと予想する。フェラーリはセクター1と3で速く、メルセデスとレッドブル・ホンダは曲がりくねったセクター2でタイムをゲインするだろう。

 シンガポールは、理論的にみれば、メルセデスとレッドブル・ホンダの一騎打ちになるはずだ。W10は気温が高いコンディションではパワーユニットの冷却に苦労するため、暑い週末になればレッドブル・ホンダにとって有利になる。フェラーリはマリーナベイではハンガロリンクと同じぐらい苦しむだろう。ここでもハミルトン対フェルスタッペンの戦いになるのではないだろうか。

■ホンダのスペック4パワーユニット投入はいつか

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