ホンダはトロロッソに加えて、2019年からはレッドブルにもパワーユニット供給を開始した。そして第9戦オーストリアGPで、ついに復帰後、初優勝を達成した。ホンダの成功をアロンソは、どのような思いで見ているのだろうか。
「残念ながら、僕たちはそれぞれ別の道を歩むことになった。それでも僕は彼らホンダのことをいまでもリスペクトしているし、今年彼らが成し遂げた成功をとても喜んでいる。彼らがいかに苦労してここまでやってきたか、僕は知っている」
「あの勝利は、ホンダの関係者だけでなくF1界全体にとっても良かった。F1に“強い”ホンダは必要だからね」
「僕はかつてホンダとF1で一緒に仕事をし、いまはトヨタとともにレースを戦っている。日本のエンジニアたちはみんな本当にレースに対して情熱を持っていて、彼らがモータースポーツの世界で成功を収めているのは、当然のことだと思う」
今年の夏休みに、アロンソとレッドブルが交渉していたというニュースをスペインのメディアが報道した。しかし、アロンソはそれをきっぱりと否定した。
「それは真実ではない。僕は18年間のF1生活で、この世界に多くの友人がいる。だからほとんどの人と連絡が取れる。しかし僕は今年、F1のチーム関係者とは誰ともコンタクトをとっていない。コンタクトを取るのは、早くても来年以降のことになると思う」
「ただ、僕の気持ちは常にオープンだ。もしレッドブル・ホンダからオファーがあれば、交渉のテーブルにはつくよ。再びホンダと仕事することは、僕にとってまったく問題ない。僕がホンダといがみ合っているという噂はデタラメだ。ホンダが握手を求めれば、僕はいつでも手を差し出すつもりだ」