■レッドブル・ホンダ/ランキング3位(417ポイント)
マックス・フェルスタッペン:3位(278ポイント)
アレクサンダー・アルボン:8位(92ポイント)
私がレッドブルとホンダの人々と2018年に話をした時、両者とも2019年のレース優勝は考えられないということで意見が一致していた。彼らの最初の1年が終わってみると、誰もが随分慎重だったのだと言って差し支えないだろう。
マックス・フェルスタッペンは3勝を飾り、自身が将来注目すべき男のひとりであることを世界に示して見せた。レッドブル・ホンダは競争力のある組み合わせであることが証明されたのだ。それでもなお、ピエール・ガスリーやアレクサンダー・アルボンの手にあった2台目のマシンは表彰台を獲得していない。2020年シーズンは新たな挑戦をチームにもたらすだろうが、次の目標はタイトル獲得以外にないだろう。
■フェラーリ/ランキング2位(504ポイント)
セバスチャン・ベッテル:5位(240ポイント)
シャルル・ルクレール:4位(264ポイント)
フェラーリによるいつものエンターテインメントがなかったら、一体どうすればいいのだろう?2019年シーズンはメルセデスが制したが、今年のエンターテインメントの半分を提供したのはフェラーリだった。
世界チャンピオンと優勝争いをしていない時は、彼らはセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールに内部でライバル対決をさせたことで話題をさらっていったのだ。そしてフェラーリはルクレールと5年間の契約延長を発表。このままルクレールがエースドライバーとなれば2020年末にベッテルがチームを去る結末になるかもしれない。フェラーリの目標は世界選手権タイトル獲得だが、2020年もドライバーたちをコントロールできない状況になれば、腰を据えてメルセデスに挑戦できないだろう。
■メルセデス/ランキング1位(739ポイント)
ルイス・ハミルトン:1位(413ポイント)
バルテリ・ボッタス:2位(326ポイント)
メルセデスがまたしても世界チャンピオンとなった。これによりメルセデスは、6年連続でドライバーズおよびコンストラクターズの両選手権でタイトルを獲得したことになる。ルイス・ハミルトンはまたもほぼ完璧であり、バルテリ・ボッタスは前年よりも見事な走りで、チームの覇権を確固たるものにするのに貢献した。
もちろん今では“ラッキー・セブン”が彼らの視野に入っているだろうが、どこかの時点で彼らの一連の成功が終わる時がくるだろう。2020年は現在のレギュレーション最後の年となる。もしメルセデスが2021年の変化の方へより集中するのなら、ライバルチームにチャンスを与えることになるかもしれない。他に大きな問題はダイムラーが“チーム・ブラックリー”への出資を継続するかどうかだ。今後のメルセデスはまだ達成されていないことのうち、何を成し遂げればいいのだろう?
