メルボルンに行く前は『全チームが出なければチャンピオンシップはやらない』と言っていたので、これからどうするのかという話し合いが行われることになりました。

 マクラーレン以外の全チームの代表やオーストラリアGP主催者(AGPC)などが集まりましたが、その話合いをしていたのが木曜日の深夜12時半。どうして何も事前に決まっていなかったのかと疑問ですが、ギュンターもそのミーティングへ行ったので、ひとまず僕はその結果を待っていました。

 深夜1時半くらいにギュンターから電話があって、「これからどうするのか、意見が分かれている」と聞きました。僕としては100%正しい答えがあるとは思えないし、テレビを見ている人に言わせれば、パドック内で感染者が出ているのに走ると決めたら無責任かもしれません。

 とはいえもうすでにオーストラリアに来てしまっているし、金曜日の朝ファンがサーキットに出向く前に中止をちゃんと伝えられるとも思えない。観客が大勢いる以上は走らないと申し訳ないと思ったので、走れるならば走りたいとギュンターには伝えました。

 ただこの時点でフェラーリは走らないことを決めていて、フェラーリ側がパワーユニット関係のスタッフを寄越してくれるかどうかわからなかったので、その点はギュンターがマッティア・ビノット(フェラーリのチーム代表)と話をすると言っていました。

 夜中の時点ではレース開催賛成派と反対派が半々だったようですが、結局メルセデスが意見を変えて反対派になったので、多数決のような形で走らないことが決まりました。

 でも、何の公式発表もありませんでしたよね。僕はカーフュー(深夜の作業禁止時間)明けの朝9時にサーキットへ入りましたが、そこでギュンターから「ほぼ中止だ」ということを聞き、その後FP1が始まる2時間前にようやく中止が発表されました。

 ちなみに、金曜日の朝たまたまパドックでホンダの田辺(豊治/テクニカルデイレクター)さんと話していたら、田辺さんも「ホンダは走れたら走る」と決めたと言っていたので、他にもはっきりと走る気持ちのあるチームがあってホッとしました。

 以上が現地の状況です。僕は片付けをしながらチェイス・キャリー(F1のCEO)やAGPCの代表者などが出席した会見の様子を見ていましたけど、情けないです。「状況は流動的だ」なんてずっと繰り返して言っていましたが、『メルボルンで働いているくスタッフから一人の感染者が出る可能性』というのは何カ月も前からみんなが思っていたことです。それにも関わらず、何も起こらずに無事に済みますようにと願っていただけなの? と思ってしまいます。

■すべてが後手にまわり、昨年の日本GPと同じ状況に

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