サインツJr.が2021年にフェラーリに加入するにあたっては、多くの興味深い疑問が湧いてくる。なぜフェラーリはサインツJr.を選んだのか?サインツJr.が2020年を素晴らしいシーズンにするであろうことは疑いの余地はないが、もしフェラーリが世界タイトルを争えるドライバーを欲しているのなら、おそらく他にさらなる競争力を持つドライバーの選択肢があっただろう。ひょっとして、フェラーリはルクレールをサポートするセカンドドライバーを探しているのだろうか?

 私の意見では、答えはイエスだ。バルテリ・ボッタスやアレクサンダー・アルボンといったドライバーに見られるように、これは現在のF1における傾向だ。非常に競争力のあるドライバーが調子の良い日に勝てるのは間違いないが、セカンドドライバーはチームメイトの半歩後を行くのだ。ボッタスがハミルトンに匹敵するとか、アルボンがフェルスタッペンと肩を並べているとは、誰も言わないだろう。

 ライバルチームがエースドライバーのチャンスを最大限に高めている時に、ふたりのドライバーが互いにポイントを盗み合うような状況をフェラーリが求めていないのなら、それは理にかなっている。だがサインツJr.はこうしたすべてのことについてどう考えるだろう?奇妙な比較かもしれないが、サインツJr.について考えるとき、私はかつてフェラーリのF1ドライバーとして活躍したエディ・アーバインとルーベンス・バリチェロのことを思い出す。

2005年F1:ミハエル・シューマッハーとルーベンス・バリチェロ
2005年F1:ミハエル・シューマッハーとルーベンス・バリチェロ

 ふたりともミハエル・シューマッハーのチームメイトだったことがあり、印象強い優勝を飾っていた。しかし結局のところ彼らにはシューマッハーほどの速さがなく、フェラーリのセカンドドライバーとなったのだ。しかしながらバリチェロは、彼の契約書には最初からセカンドドライバーになることを強いるようなことは書かれていなかったと常に語っていた。もしバリチェロがシューマッハーより速かったら、彼は自由に勝利を争うことができただろう。

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