──フランスのモータースポーツ界にとって、この優勝はどんな価値があると思いますか。
ガスリー:ものすごく大きな価値があると思う。昨年の途中でレッドブルからトロロッソへ降格させられたときは、まさかこんな日が来るとは思ってもいなかった。それは昨年のブラジルGPでの表彰台だってそうさ。
だから、今日勝てるとは思っていなかった。だって、トロロッソが勝ったのは彼らの歴史でたった一度しかなかったんだから。しかも、それは雨のレースだった。だから優勝した僕にフランツ(トスト/チーム代表)は言ったよ。「今日、我々はドライで優勝した君の走りを誇りに思う」とね。
僕も自分にスピードがあることを見せることができてうれしかった。昨年トロロッソに来てから、本当に頑張ってきた。そして、その僕を支えてくれたアルファタウリとホンダに感謝したい。今日の勝利は彼らのおかげだ。
──昨年の一件から、あなたはどのようにして立ち直ったのですか。
ガスリー:昨年は僕の人生のなかでも、最も困難な時期だった。でも、それが僕を強くした。あれから僕はネガティブな気持ちをポジティブなエネルギーに変えてきた。そうしたら、100%全力で仕事するようになったんだ。自分のドライビングだけでなく、チームスタッフとも一緒によりハードに仕事するようになったんだ。
──レッドブル・ホンダに復帰する準備はできていますか。
ガスリー:僕としては準備は整っていると思う。でも、それを決めるのは僕じゃない。僕がいまやらなければならないことは、常にベストを尽くすこと。誰かと比較するんじゃなく、自分のパフォーマンスに集中して、常に100%の力を発揮することだ。そのあとどうなるかは、様子を見るしかない。