■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1番手
記憶にある中で、最も厳しい予選のひとつだったと言える。一日中、生きた心地がしなかった。もっとずっと悪い結果になる可能性があったなかで、冷静さを保ってくれたチーム全員に、心から感謝している。
Q2はとてつもなく大変だった。1回目のアタックラップは、最終コーナーでトラックリミットを超えたために、タイムが抹消になってしまった。チームの指示で、給油して新しいタイヤに交換するためにピットに戻り、2回目のアタックラップに入ったところで、赤旗が出た。
(セッション再開後)最後のアタックラップに入れるかどうか、時間がかなりぎりぎりだった。最終セクターで何台かのマシンを追い抜いたものの、ルノーの後ろでタイムを失った。ボノ(ピーター・ボニントン/ハミルトン担当エンジニア)が「行け、行け、行け」と言うのが無線で聞こえて、僕は必死でラインを越えた。
いろいろなことが起きているなか、なんとか落ち着いて、集中しなければならなかった。バルテリ(・ボッタス)は今週末ずっと強力だったから、彼に勝つためにQ3では絶対にいいラップを走る必要があったんだ。
Q3最初のラップはとてもうまくいった。これを上回ることは難しいと思ったが、2回目のアタックラップでわずかながらタイムを削ることができた。
ポールポジションを獲得することができてうれしい。でもここはポールシッターにとって最悪のコースかもしれない。最初のブレーキングゾーンまで長いストレートがあるから、ターン2まで厳しい戦いになるだろう。
困難なレースになると思う。僕はソフトタイヤでのスタートになるからね。ソフトはスタートには適しているが、最初のスティント全体を考えると、最悪のタイヤだ。
今夜、レースに向けて最適なアプローチをじっくりと探ってみるよ。
