2016年F1ブラジルGP決勝で、トロロッソのダニール・クビアトは13位、カルロス・サインツJr.は6位だった。

■スクーデリア・トロロッソ
ダニール・クビアト 決勝=13位
 クレイジーなレースだったよ。スタートはうまく決まって、正しいタイミングでインターミディエイトに履き替えた。ところが、残念なことにセーフティカーランの間にパンクに見舞われて、ピットから出てきたときには最下位に落ちていたんだ。

 それでもあきらめずに、また順位を取り戻し始めたんだけど、今度はクルマに大きなダメージを負ってしまった。何度目かのリスタートのときに、(ジョリオン・)パーマーの体当たりを食らってね……。

 トリッキーなコンディションだったから我慢してステイアウトしたものの、クルマはものすごくドライブしづらい状態になっていた。この週末は今日まで満足のいく仕事ができて、もっといい成績を期待していただけに、悔しい結果になった。

カルロス・サインツJr. 決勝=6位
 雨乞いの踊りが効いたみたいだね(笑)。本当にすごいレースだった。超ハッピーだよ。昨日の予選15位から6位でフィニッシュなんて、自分でも信じられない。

 僕はインターミディエイトでは危険すぎると感じたので、エクストリームウエットのまま走らせてくれとチームに頼み、結果的にそれがうまく行ったんだ。今日はピットストップをしないという戦略と、ミスをせずにいいペースで走れたことがすべてだった。この困難なコンディションの中でそれをやり遂げたのだから、なおさらいい気分だね。

 コースコンディションは最悪で、時間帯によってはクルマをコース上にとどめておくことさえ難しい状況だった。特にアクアプレーニングが起きやすいターン13、14といったあたりは、本当にトリッキーだったよ。しかも、セーフティカーランの後の再スタート直後は、まったく何も見えないまま300km/hでレースをするのだから、すごくリスキーだった。

 とはいえ、僕としてはレースを心から楽しめたのも事実だ。僕は雨のレースが好きなんだよ。カートのレースをしていた子供の頃から、ウエットではいつも速かったし、今日も例外ではなかった。そして、ウエットでトップランナーと互角のペースで走れたことは、チームとして誇りに思っていいと思う。それは僕らのシャシーがとても優れていて、さらに週末を通じて最高の仕事をしたことを意味するからだ。その意味で、チームのみんなにおめでとうと言いたい。

 今回はあまり期待できそうにないと思っていたのに、また8ポイントを獲得できたのはすばらしいことだ。最高にうれしいよ。実際、このシーズン後半戦ではサプライズがたくさんあったし、こういうサプライズならいつでも歓迎だ!

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