■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=5位
もちろん理想的な一日ではなかった。レース序盤でスピンした。アクアプレーニングが起きたんだ。でもそれは僕ひとりじゃない。
終盤にはうまく挽回できたと思う。ここで順位を取り戻すのは簡単ではなく、(カルロス・)サインツを抜くのにてこずった。かなり走りこんだ後にマシンの感触がよくなってきた。その理由は分からないが、その時にはもう遅すぎた。
(マックス・)フェルスタッペンとのバトルの話をすると(注:ベッテルはフェルスタッペンに抜かれる際にコースからはみ出し、無線で「押し出された」と不満を示していた)、僕としては彼とサイド・バイ・サイドで戦っていて、彼は僕を見たと思う。
まだ僕のノーズが少し前に出ていた。彼の方がずっと速かったからコーナーで抜かれた。厳しいオーバーテイクの動きではないが、あれが完全に正しいやり方だとは思わない。
でも今日は一切文句は言えないかもね。何人かアクアプレーニングが起きていたのに、ラッキーにも僕はクラッシュせずに済んだんだから。
■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=6位
雨乞いの踊りが効いたみたいだね(笑)。本当にすごいレースだった。超ハッピーだよ。昨日の予選15位から6位でフィニッシュなんて、自分でも信じられない。
僕はインターミディエイトでは危険すぎると感じたので、エクストリームウエットのまま走らせてくれとチームに頼み、結果的にそれがうまく行ったんだ。今日はピットストップをしないという戦略と、ミスをせずにいいペースで走れたことがすべてだった。この困難なコンディションの中でそれをやり遂げたのだから、なおさらいい気分だね。
コースコンディションは最悪で、時間帯によってはクルマをコース上にとどめておくことさえ難しい状況だった。特にアクアプレーニングが起きやすいターン13、14といったあたりは、本当にトリッキーだったよ。しかも、セーフティカーランの後の再スタート直後は、まったく何も見えないまま300km/hでレースをするのだから、すごくリスキーだった。
とはいえ、僕としてはレースを心から楽しめたのも事実だ。僕は雨のレースが好きなんだよ。カートのレースをしていた子供の頃から、ウエットではいつも速かったし、今日も例外ではなかった。
そして、ウエットでトップランナーと互角のペースで走れたことは、チームとして誇りに思っていいと思う。それは僕らのシャシーがとても優れていて、さらに週末を通じて最高の仕事をしたことを意味するからだ。その意味で、チームのみんなにおめでとうと言いたい。
今回はあまり期待できそうにないと思っていたのに、また8ポイントを獲得できたのはすばらしいことだ。最高にうれしいよ。実際、このシーズン後半戦ではサプライズがたくさんあったし、こういうサプライズならいつでも歓迎だ!