■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=3位
今日一日をひと言で表現すると「エキサイティング」だ。ターン3のアウトからニコ(・ロズベルグ)を抜いた。ものすごく楽しかったよ。あそこでいいグリップを見つけ出した感じだった。
その後、ルイス(・ハミルトン)を追いかけ始めたけど、最終セクターで態勢を崩してひやっとした瞬間があった。ガードレールに突っ込まずに済んでよかったよ。そういう恐ろしいめに遭った後もペースはよくて、2位を維持できた。
だけどリヤタイヤのグリップが低下してきた。ダニエル(・リカルド)がインターミディエイトに換えた後、速いと聞いて、僕も同じプランでいくことにした。1周とちょっとぐらいはかなり調子がよかったけど、その後、雨が強くなってきて、最終セクターでグリップが得られなくなった。そのまま続けることは不可能だったから、ウエットに換えなければならなかった。
その後のレースはものすごく楽しかった。コースのアウト側を使って何度も何度もオーバーテイクを繰り返した。他のマシンの後ろを走っていると水しぶきがすごいから、別のラインを見つけるしかなかったんだ。
とにかく懸命に一台一台抜いていった。エンジニアが無線で話している時、観客の声援が聞こえた。応援してくれてありがとう、とブラジルのファンに言いたい。
最後にラインを越えた時には勝利をつかんだような気分だった。(初優勝した)バルセロナと同じぐらい素晴らしいレースだったよ。
■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=4位
とても楽しく、かつ緊迫したレースだった。あと2周というところで、ポディウムの一角を逃したのは残念だけど、マックス(・フェルスタッペン)のペースはとにかく異次元だったからね。彼はコース上の誰よりも速くて、どうあがいても彼を背後に押さえ込んでおくのはムリだった。
その点では少し落胆もしているものの、すばらしいレース内容と予想以上の成績は祝うに値すると思う。特に今日のコンディションの悪さを考えればね。
こんな日には、完走しただけでも優勝したような気分になれるものだし、4位というとても大きな成果を持ち帰ることができたのだから。いつミスをしてもおかしくない状況で、アクアプレーニングに襲われるリスクは常にあった。1周を終えてフィニッシュラインを通過するたびに、ホッとひと息ついていたほどだ。
この成績は僕だけでなく、チームにとっても重要な意味がある。選手権の4位争いでライバルに差をつける大量得点になったからだ。まだアブダビで何が起きるかわからないけど、今日のこの結果には満足していいと思う。