──レッドブル・ホンダとしてはこの勝利が通算10勝目になります。ホンダとしてこの2年半でどんな進化を遂げたことが、この10勝目につながったと考えていますか?

田辺TD:パワーユニットの進化は言うまでもないことです。年間3基という制限のなかで最高の性能を発揮するには、高いレベルの信頼性を確立しなければなりません。性能と信頼性、両方で進化を遂げたことがホンダ側の一番の要因です。

 ここまで多くのことを学び、いろいろなトライをして開発を重ねてきました。と同時に、レース現場とさくら、ミルトンキーンズの両オペレーションセンターでは、最適な使い方、マネジメントを模索してきました。それらが噛み合っての結果だったと思います。

──レース中、マックス・フェルスタッペンは何度かリヤブレーキの不具合を訴えていました。

田辺TD:車体側のセンサー異常で、パフォーマンスには大きく影響しなかったようです。パワーユニット側には、まったく影響はありませんでした。

──前戦フランスGPでは非常に緊迫した展開で、レース後には「勝てば勝つほどプレッシャーがかかる」と言っていました。独走で勝利した今回のシュタイアーマルクGPは、それに比べれば気持ち的に余裕が出てきたのではないでしょうか?

田辺TD:直線ではなく、曲線的にプレッシャーは高まっています。

──さらにプレッシャーが高まっていると?

田辺TD:そうです。その繰り返しです。そのプレッシャーが、これからもどんどん高くなっていけばと思っています。あくまでプレッシャーで死なない程度に、ですが(笑)。

2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP レッドブル・ホンダの記念撮影
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP レッドブル・ホンダの記念撮影
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)と話す角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)と話す角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP ヘルムート・マルコと握手するピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP ヘルムート・マルコと握手するピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

本日のレースクイーン

林れむはやしれむ
2025年 / スーパーGT
マツキヨココカラアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円