バルテリ・ボッタス(メルセデス)がF1第15戦ロシアGPの日曜日にパワーユニットを新品に交換したため、予選13番手だった角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)のスタートポジションはひとつ上がって12番手となった。これは今シーズンの角田のスターティンググリッドとしては、アゼルバイジャンGP、オーストリアGP(ともに7番手)、シュタイアーマルクGP(11番手)に次ぐ、自身3番目に前方のポジションだった。
これまで不安を抱えていたスタートはそれほど悪くはなく、ふたつほどポジションを落として、最初のブレーキングポイントとなる2コーナーへ向かった。ブレーキングで角田が位置していたのはイン側だった。14番手で2コーナーに進入しようとした次の瞬間、パワーユニットを交換して19番手からスタートしていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が、さらに角田のイン側に飛び込んできた。