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F1 ニュース

投稿日: 2022.07.19 06:32
更新日: 2022.07.19 06:31

【全ドライバー独自採点/F1第11戦】ようやく報われたルクレール。苛立ちを募らせてミスを犯したガスリー

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F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第11戦】ようやく報われたルクレール。苛立ちを募らせてミスを犯したガスリー

■評価 7/10:ラッセルが珍しいミス

 ジョージ・ラッセル(メルセデス)は予選で今までにないミスをした。そのクラッシュは大きなマイナスにはならず、スプリントでも堅実なレースをし、決勝へとつなげた。だがオープニングラップで状況が悪化。セルジオ・ペレス相手に抵抗しすぎて、ペナルティが出され、マシンにもダメージを受けてしまったのだ。今回の週末はチームメイトのパフォーマンスには及ばなかった。

 ケビン・マグヌッセン(ハース)がチームメイトとともに入賞し、ハースにとって今季ここまでで最高の週末となった。マグヌッセンは予選は素晴らしかったが、レースではシューマッハーほどの速さがなかった。

 ランド・ノリス(マクラーレン)はオーストリアを得意としているが、今年のマシンにはトップで戦えるだけの速さがなかった。FP1をトラブルで失ったのも痛かったが、それでもチームメイトよりは速かった。オーストリアでのマシンはハースほどの強さはなかったにもかかわらず、マグヌッセンに勝った。

 アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が、マシンアップグレードの力をようやく発揮する機会を得た。このマシンには予選Q2に進む能力があるようだ。スプリントではノリスとのインシデントでペナルティを受け、決勝グリッドが下がってしまった。トップ10入りを果敢に狙ったが、終盤、タイヤがだめになった。

2022年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2022年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

■評価 6/10:フェルスタッペンとの差が再び開いてしまったペレス

 セルジオ・ペレス(レッドブル)がフェルスタッペンと互角に渡り合っていた時期はあっという間に過ぎ去り、オーストリアでのペレスは昨年と同じレベルに戻っていた。予選は悲惨で、トラックリミットを破らずにラップをまとめるということができなかった。土曜のスプリントでは良いレースをしたものの、日曜のレースの1周目で自らすべてを投げ出してしまった。ターン4のアウト側からラッセルに仕掛けたが、その動きがうまくいかない可能性が高いことは明らかだった。

 オーストリアはアルファロメオが速いと予想されたトラックだったが、そこでバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は新しいパワーユニットを投入したことでグリッドペナルティを受けた。スプリントと決勝を経てなんとかポイントをつかむことを目指したボッタスは、予選では速さがなく、スプリントではターボの問題が発生。日曜に新しいエアロセッティングで臨むことに同意、しかしそれは結果に結びつかなかった。決勝で良い走りをしていたものの、最終ラップでアロンソに10位1点を奪われた。

 チームメイトの周冠宇(アルファロメオ)は時折輝きを見せたが、予選は下位に沈み、スプリントのスタート直前に問題に見舞われた。後方からポジションを上げていったスプリントは彼にとってこの週末のハイライトといえるだろう。しかし日曜の決勝では順位を上げることができなかった。アルファロメオはこのサーキットで期待したような競争力を持っていなかった。

 ダニエル・リカルド(マクラーレン)にはオーストリアで良いニュースと悪いニュースがあった。良いニュースは、週末を通してノリスに非常に近いパフォーマンスを見せたこと。悪いニュースは、彼らが乗るマクラーレンには中団勢のトップに立てる力がなかったことだ。それでもリカルドは本来持つ力を時折示し始めている。

2022年F1第11戦オーストリアGP セルジオ・ペレス(レッドブル)
2022年F1第11戦オーストリアGP セルジオ・ペレス(レッドブル)


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