新世代F1マシンが導入された2022年シーズンには、技術的観点においていくつか興味深い出来事があった。後半戦を前にした今、主な疑問を取り上げ、F1ジャーナリスト、サム・コリンズ氏に解説してもらった(全3回)。

 第1回「ゼロポッド・メルセデスの真価/楽勝気配のレッドブルに警鐘」第2回「最強PUはどこか。2022年マシン&PUの独自ランキング発表」に続く第3回では、新世代F1マシンが抱える高速走行時の縦揺れ現象、ポーパシングへの対策のための規則について取り上げ、ベルギーGPで技術指令書が施行されることが、後半戦どのような影響を及ぼすのかに焦点を当てた。

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■ベルギーGPで施行される技術指令書の影響

 2022年のF1マシンが、プライベート・シェイクダウンあるいは公式プレシーズンテストで最初にコースに登場した時、ある意味、異様な様相を見せていた。新しい空力レギュレーションによって外観が一新されたことに加えて、ほとんどのマシンがストレートを走るたびに制御不能なバウンシングに見舞われていたからだ。

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