1994年の日本GPでF1デビューを果たし、1995年には日本人4人目のフルタイムF1ドライバーとなった“タキ井上”こと井上隆智穂。F1引退後、さまざまなかたちでレーシングドライバーのマネジメントに携わったタキ井上が、複数回にわたり敏腕F1マネージャーたちについて語っていく連載『タキ井上が語る敏腕F1マネージャー』。
過去の本稿連載では基本的にマネージャー/エージェントを個人単位で採り上げてきたが、今回に限って会社単位で採り上げたい。それは現在、英国のシルバーストン・パークに本拠を置くインフィニティ・スポーツ・マネジメント・リミテッド(ISM)である。
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トニーカートのファクトリーカーターで世界水準の腕で好成績を残したゲイリー・キャット(1980年9月生まれ)と、キャットのビジネスパートナーであり友人、そしてカートチームを主宰するハリー・ソーデン(1980年11月生まれ)のふたりが現在は会社を牽引している。
もっとも、2012年6月12日に新規法人登記された際は……
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