Rd.4 Imola
2021.07.23〜2021.07.25
■Introduction
7月23〜25日、根本悠生が参戦する2021年シーズンのインターナショナルGTオープン第4戦が、イタリアのイモラサーキットで開催された。
ランボルギーニの母国イタリアで開催される第4戦。ヴィンツェンツォ・ソスピリ・レーシング（VSR）のファクトリーのあるフォルリから約40kmに位置するイモラサーキットはチームにとってのホームコースであり、根本にとっては2017年のランボルギーニ・スーパートロフェオ・ワールドファイナルのレース2を制した思い出深い場所だ。ポイントランキング3位につける根本とバプティスト・ムーランの19号車ランボルギーニ・ウラカン GT3 Evoは、5秒のハンデストップを抱えて決勝レース1を迎える。
■Free Practice
今大会ではポルシェカレラカップ・イタリアが併催イベントとして開催されているため、インターナショナルGTオープンでのカップカークラスの開催はなく、エントリーはGT3マシンが10台と今季これまでで最も少ない。
19号車はFP1で1分44秒075を記録して8番手、FP2は1分43秒779を記録して7番手につけたが、いずれもトップからは2秒近く遅れる。オーバー気味のセットアップであった19号車は予選を前にアンダー寄りのセットに変更を決定。なお、2回行われたフリー走行ではともにAudi Sport ItaliaのアウディR8 GT3 LMSがトップタイムを記録した。
■Qualify1：6th
決勝レース1のスターティンググリッドを決する公式予選Q1は、気温28度、路面温度36度、湿度57%のドライコンディションのなか、24日午前に行われた。
プロアマクラスの47号車メルセデス AMG GT3のプロドライバー、ロリス・スピネッリが1分39秒511を記録してポールポジションを獲得。今回もメルセデスが高いポテンシャルを見せる。なお、47号車は今大会にプロドライバーのスピネッリ1名でエントリー、それに伴い47号車もプロクラスへ参戦する。
根本がアタッカーを務めた19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoは、計測4周目にこれまでの自己ベストを大きく上回る1分40秒446を記録するも、Q1ではライバル勢も大幅タイムアップを実現。19号車は決勝レース1を6番グリッドからスタートすることとなった。
■Race1：5th
24日午後、70分間の決勝レース1は快晴の下、気温35度、路面温度53度、湿度30%というコンディションの中、スタートを迎えた。
6番グリッドスタートの根本は1周目のタンブレロ進入でReno Racingの11号車ホンダNSX GT3 EVOをアウト側からオーバーテイクし、5番手に浮上。
トップの47号車AMGがギャップを大きく広げる中、19号車根本は4台が連なる2番手争いの隊列の最後尾につき、4番手を走るアウディをかわす機会を探る。
これまで1分42〜43秒というペースで安定していた根本だったが、突如ステアリングラックにトラブルが発生し、13周目からは1分43〜45秒とペースが落ちる。これにより2番手争いの隊列からは大きく離される結果となった。
根本は24周目終わりにピットイン。後半を担当するムーランも1分43〜44秒台で周回を重ねるが5位を守ることが精一杯であった。
レースは47号車AMGがポール・トゥ・ウインを達成。2位にはVSRの63号車ランボルギーニが、3位にはLechner Racingの77号車ポルシェが続いた。
5位でチェッカーを受けた19号車は決勝レース2をハンデ0で迎えることとなる。
