メルセデスのチームプリンシパルを務めたロス・ブラウンがチームを離脱することが決定し、その発表が早ければ木曜にも行われる見込みであることがわかった。
ブラウンのメルセデス離脱の可能性は数カ月前から報じられていた。
メルセデスは今年、ブラウンと即時に交代させるためマクラーレンのテクニカルディレクターだったパディ・ロウと契約した。しかしその後、上層部は計画を変更、徐々に権力を移すことにしてブラウンを残し、彼に自身の将来についての決断を委ねることに決めた。
ブラウンは完全なる指揮権を維持できるのでなければチームには残らないと述べており、先月、チームを離れる決断を下したと報じられていた。
メルセデスのノンエグゼクティブチェアマンであるニキ・ラウダは、ブラウンの引きとめのため全力を尽くしており、決断が下されるのは最終戦ブラジルGPの直後になるだろうと述べていた。
「彼が残る気になるよう、私は全力を尽くしている。残ってくれるよう頼んでいる」とラウダ。
「しかしそれは私が決めることではなく彼が決めることだ。彼が残る場合はチームプリンシパルを務める。それ以外はない。さもなければ彼は引退する」
英AUTOSPORTは、情報筋によると、ブラウンは新体制をサポートするよりも完全に身を引くことを選び、メルセデスが即時に新体制に移行することで合意がなされたと伝えている。
ブラウン離脱と2014年の体制については、早ければ木曜にも正式に発表されるものとみられている。
来年からは、エグゼクティブディレクターであるトト・ウォルフとパディ・ロウがそれぞれ財政面・政治面およびスポーツ面・技術面の責任者を務め、ノンエグゼクティブチェアマンであるニキ・ラウダと共にチームをリードしていくものとみられる。
ブラウンがF1から引退するのか、他チームに移るのかといった将来のプランに関しては明らかになっていない。