4月17日にアブダビで決勝レースが開催されたFIA GT1世界選手権だがか、アイスランドの火山噴火でヨーロッパの大半の空港が閉鎖されているため、F1やMotoGP同様ドライバーやチーム関係者、ジャーナリストらはアブダビに留まらざるを得ない状態が続いている。

 いくつかのチームはFIAのチャーター便の離陸を待つのではなく、独自で帰国する方向を模索している。ヴィータフォンチームはプライベートジェット機でザルツブルグへ飛び、そこから陸路での帰国を検討中。コルベットを走らせるフェニックス・レーシングとニッサンGT-Rを走らせるスイス・レーシングは、08年にFIA GT1やル・マン24時間レースに参戦していたジェットアライアンスチームの飛行機を共同でチャーターし、ウィーンへ飛ぶ方向で話を進めている状態だ。

 また、ランボルギーニ・ムルシェラゴR-SVを走らせるオール・インクルーシブ・レーシングも、スペインなどの南ヨーロッパへ着陸する便を探し、そこからレンタカーでのドイツへの帰国を希望している。それと並行してレースの運営団体であるSROは、FIAのチャーター便のいち早い離陸が出来るように努力をしているものの、ヨーロッパへ到着するのは早くても今週末になるという情報もあるという。

 イタリア人のジャーナリストとマセラティのクルーは、ベイルート経由でローマまで移動し、すでに帰国を果たしている。FIA GT1のドライバーの中には、今週末に各地で開催される他のカテゴリーのレースに参戦するドライバーもいるため、いち早くヨーロッパへの帰国を望んでいるようだ。

 レーシングカーや機材は、予定では日曜日にアブダビを発ち、水曜日にはルクセンブルグに到着、各チームへ搬送される予定だったが、変更して水曜日と木曜日に分散してバルセロナへ搬送し、そこからは各チームへ陸路にて送り届けられることで解決がついたという。

 FIA GT1世界選手権は第2戦として4月30日からシルバーストンで開催が予定されている。レーシングカーの修理やイニシャルセットアップを急遽行う必要があり、その後再びイギリスへ搬送するための時間が非常に限られているため、各チームかなりの焦りが見えるようだ。

 なお、予選でクラッシュを喫しヘリコプターでアブダビ市内の病院に搬送されたマテック・フォードGTのナターシャ・ガシュナンは、足を骨折しているものの月曜日に退院をした模様。しかし、他の関係者同様にスイスの自宅へは帰国出来ない状態である。

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