FIA GT1世界選手権第9戦北京はチャンピオンシップレースが行われ、ヤングドライバーAMRの8号車アストンマーチンDB9(ステファン・ミュッケ/ダレン・ターナー組)が優勝を飾った。
北京にあるゴールデンポート・サーキットで迎えたFIA GT1第9戦。予選でポールポジションを獲得したのは、前週のオルドス戦で優勝を飾ったマルクVDSの41号車フォードGT。ヤングドライバーAMRの8号車アストン、そして7号車が2番手、3番手に続くことに。チャンピオンシップをリードする23号車ニッサンGT-Rは予選で沈み、16番手となった。
迎えた土曜朝の予選レースは雨になり、ポールシッターの41号車フォードGTが雨に足を取られる中、2台のアストンマーチンがレースをリード。しかし、7号車アストンマーチンがピットでストール。アレックス・ミューラー/トーマス・エンゲ組7号車がセーフティカー先導の下、予選レースを制した。8号車が2位、ヘクシスAMRの4号車アストンが3位に続き、後方からミハエル・クルムが素晴らしい追い上げをみせた23号車が、タイトル争いのライバル38号車ランボルギーニが下位に沈む中、4位で決勝に向けた好位置を得た。
土曜午後の決勝レースも雨が続き、セーフティカースタートが採用されることに。レースは序盤から7号車、8号車とアストンマーチン勢のリードで展開。しかし、ピットインでターナーがミューラーの前に出ることに成功し、8号車が前に。しかし、その間に4号車が先行。アストンマーチンのトップ3は変わらないものの、4号車が先頭となった。
しかし、レース終了まで残り5分になろうかというところで、4号車アストンをドライブしていたアンドレア・ピッチーニがスピンオフ。ほぼ同時に、11号車コルベットがクラッシュしたためセーフティカー導入。結局チェッカーはまたもセーフティカーランのまま迎え、8号車アストンが優勝。7号車が2位、そして3位にはピッチーニのスピンで幸運な表彰台を得た23号車ニッサンGT-Rとなった。
この結果、23号車のルーカス・ルーア/ミハエル・クルム組は、今回優勝したターナー/ミュッケ組に11ポイントのリードを保ち最終戦を迎えることになった。