WEC世界耐久選手権の第2戦スパで発生した中嶋一貴のクラッシュを受け、ル・マン24時間からLMP1/LMP2のすべての車両に追加のレインライトが搭載されることになった。

 WEC第2戦のフリー走行では、一貴の駆る1号車トヨタTS040ハイブリッドが、8号車アウディR18 e-トロン・クワトロに追突する形でクラッシュ。事故当時、コース上はウエットコンディションとなっており、前方の車両が巻き上げるウォータースクリーンによって視界が遮られる状況だった。

 この事故を受けて、LMP1/LMP2の車両規則を共同で策定しているFIAとACOは、レインコンディションにおける車両の視認性向上を計画。FIAエンデュランス・コミッティは、5月31日のル・マン24時間テストデーに向けて、マシンのリヤ部分――ディフューザーの両サイドに、点滅するライトの装備を促した。

 LMP1クラスに参戦する4マニュファクチャラーは、この要請に即座に対応。テストデーまでに対策を施してきた。ポルシェLMP1チームの代表を務めるアンドレアス・ザイドルは次のように語る。

「スパでの事故で我々は学習した。良い決断だと思うよ。すべてのマニュファクチャラーはこの動きを支持している」

 一方、LMP2車両については、テストデーでは対策が施されていなかったマシンもあった。リジェやモーガンシャシーを供給しているオンローク・オートモーティブのボス、フィリップ・デュマは、マシンがル・マンに運び込まれてしまっていたため、テストデーまでに対策を施すことができなかったのだと説明している。とはいえ、LMP2におけるコストの観点からこれがうまく進むのかについて、デュマは疑問を呈している。

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