「このような困難な時期に、人々に楽しみをもたらすことができれば幸いだ。今となっては遠い昔のことのようにも感じるが、シーズンの始まりは我々にとって非常にポジティブなものだったので、これからもそれを維持していきたいと思う」

「ドライバーたちはエストニアのステージにそれほど慣れていないが、ステージはとても高速で、我々のクルマに合っているはずだ。この数週間で可能な限りの準備をしてきたので、上位争いができることを期待している」

 選手権リーダーとして出走順1番となるオジエは、厳しいラリーになることを覚悟しながらも、ベストを尽くすとコメント。
 
「ステージは非常にハイスピードで、きっと厳しいラリーになるだろう。しかし、ヤリスWRCはそのような速いステージでも自信をもって走れるし、フィンランドとエストニアでのテストを経て、クルマに良いフィーリングを感じている。目標はベストを尽くして戦うことだ」

初勝利と今季2度目の表彰台を狙うカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)
初勝利と今季2度目の表彰台を狙うカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)

 エバンスは「昨年このイベントに参加していたのはラッキーだった」と語り、「場所によっては(フィンランドより)さらにハイスピードだ。そして、我々のクルマが、そのような高速グラベルロードで力強いことはテストで確認できている」と続けた。

 また、ロバンペラは「長い休みがあったので、序盤からスピードを上げるのは簡単ではないけれど、(事前に)良いテストができたので準備はできているよ」と準備万端であることをアピールしている。

 9月4日に3日間の日程がスタートするラリー・エストニアだが、金曜はエストニア第2の都市タルトゥにあるラディ旧空軍基地に置かれる、サービスパーク近くのショートステージで1SSのみが行われる予定だ。本格的なラリーは土曜からとなり、土日の2日間で計16本のステージを走ることになる。

 5日(土)は午前中に5本のSSを走行。サービスをはさみ午後に同じステージを再走する。最終日の6日(日)は、3本のステージを各2回走行するが、前日とは異なり昼間のサービスはない。3日間で走行するSSの数は全17本で、合計距離は232.64kmとなる。これは300km以上ある他のWRCイベントと比べて短い距離となっている。

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