一方、こちらも2021年に新シリーズとして幕を開けた電動オフロード選手権『Extreme E(エクストリームE)』にイスパノ・スイザ・XITEエナジー・チームからエントリーする“クリスティーナGZ”ことクリスティーナ・ジャンパオリ・ゾンカは、WRC世界ラリー選手権や世界的に有名な『バハ1000』などすでに豊富な経験を持ち、地元スペインのオフロード・チャンピオンシップでは選手権リーダーとしてシリーズを牽引している。

 そんな現在27歳のイタリア系スペイン人の“GZ”は、開幕前の事前テストに続いてアルデンヌの森で開催される本戦イベントにて”RX2e”車両のコクピットに戻ることが決まった。

「私自身、これまでラリークロス競技の本格的な経験はないけれど、このイベントを心から楽しみにしている。このクルマをテストしたときには、本当に楽しかったし、驚かされた。その軽さゆえに凄まじく印象的な加速力を味わわせてくれたの」と、現在は最高出力470kW(約640PS)、最大トルク920Nmを発生しながらも、車両総重量1650kgもの巨漢を操るクリスティーナGZ。

 同じくそのワンメイク電動SUV『Odyssey 21(オデッセイ21)』のステアリングを握り、帝王カルロス・サインツとのペアでエクストリームEに参戦中のダカールラリー“2輪の女王”ことライア・サンズも、6年前に地元バルセロナ戦でシリーズ前身となるRX Lites(RXライト)のマシンで競技デビューを飾って以来の同カテゴリー参戦となる。

「こうしてFIA RX2eチャンピオンシップに参戦し、ラリークロスに出場するチャンスが得られたのは本当に光栄なこと。私はまだこの4輪の世界の初心者だから、学校に戻った気分でいるの。対戦相手との接触や他のマシンと同時に走ってバトルをする状況に慣れていないから、非常に興味深い経験になるでしょうね」と、14回のFIM女子トライアル世界チャンピオンと5回のFIM女子エンデューロ世界チャンピオンに加え、11回のダカールラリー参戦経験を持つサンズ。

 今季からチャレンジ中の電動オフロード選手権では、アクシオナ・サインツXEチームで“帝王学”を学び、すでに表彰台も獲得しているサンズだが、そんな万能型女性ドライバー兼ライダーも「今回は楽しむことが目標」と控えめな言葉を口にした。

「学ぶ機会とラップ数があまりないけれど、可能な限り迅速に学んで速く走る必要がある。スパには良い思い出がいくつかあって、何度かトライアルレースに出場したの。ここは象徴的な会場だし、ふたたび競争に参加できるのは本当に素晴らしいこと。私の主な目標はそれを楽しむことね!」

電動オフロード選手権『Extreme E』に参戦中の“クリスティーナGZ”ことクリスティーナ・ジャンパオリ・ゾンカ
現在27歳のイタリア系スペイン人のクリスティーナGZのみ、開幕前の事前テストを経験している
帝王カルロス・サインツとのペアで『Extreme E』に参戦中のダカールラリー“2輪の女王”ことライア・サンズ
「学ぶ機会とラップ数があまりないけれど、可能な限り迅速に学んで速く走る必要がある」とサンズ

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