50号車フェラーリ499Pを駆るニールセン、ミゲル・モリーナ、アントニオ・フオコの3名は、“ダブルポイント”となるル・マンを制したことで、ランキングトップにつける6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)のトリオとの差を9ポイントに縮めた。

 モリーナはル・マンでの成功を受け、彼と彼のチームメイトたちがいま、純粋にシリーズタイトルを追うことに集中していると語る。

「ル・マンがシーズンの良いベンチマークになることは最初から分かっていたし、チャンピオンシップの残りの部分を考え始めるところだ」

「ル・マンで良い結果を残せば、タイトル獲得に向けて有利になることは間違いない。いま、僕たちにはチャンピオンシップを争うチャンスがある。これからはチャンピオンシップ獲得に向けて全力で集中していくよ」

 ジョビナッツィと51号車のチームメイト、ジェームス・カラドとアレッサンドロ・ピエール・グイディは、ル・マンで3位入賞を果たした後もランキングリーダーから51ポイント離れている。

 しかし元F1ドライバーの彼は、この差を縮める希望を捨てておらず、今週末のブラジル・ラウンドでその差を縮めるつもりだという。

「僕たちはまだゲームの中にいると思う」とジョビナッツィ。

「物事がどれだけ早く変化するかを僕たちは知っている。正直なところ、僕たちは速いクルマを持っていながら(ル・マン前の)3レースで勝利も、望むような結果も得られなかった」

「フェラーリは、メーカーとしてル・マンで連覇を果たし、自分たちが良いクルマを持っていることを示した。でも、僕たちは僕たちで51号車のすべてをまとめ上げ、シーズン初優勝を飾りたいと思っているんだ」

フェラーリのアップデートは「弱点克服に役立つ」とニールセン。WEC後半戦はタイトル争いに集中
WEC第5戦サンパウロを前にアップデートが行われたフェラーリAFコルセの『フェラーリ499P』

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