「今シーズンをもってライバル(のポルシェ)はLMP1からの撤退を表明しており、この偉大な強豪と戦えるのも残り2レースとなりました」と語るのは村田久武チーム代表。
「2017年シーズンはこれまで我々が3勝、ライバルが4勝でチャンピオン争いは我々にとって厳しい状況ですが、1勝でも多く勝つことを目標にし、最後まで諦めずに戦いたいと思います。WECファンの皆さまに上海での手に汗握るレースをご覧頂けることを期待しています」
前戦富士を制した一貴は「富士でのワン・ツー・フィニッシュという結果を得て、チーム全員が前向きな気分で、ふたたび勝利を争う決意で中国に臨みます」とコメントするとともに、上海戦への自信を覗かせる。
「僕らは毎年上海では強さを見せていますし、今年も良いレースができると思っています。ライバルとの戦いは常に厳しいものですが、チーム一丸となって、シーズン終了までにさらなる勝利を重ねるべく意気に燃えています」
一貴とともにドライバーズ選手権でライバルを追いかけるブエミは「上海のコースは大好きだし、ホームレースである富士での勝利の後ということもあって、2連勝へ向けて士気は高まっているよ」と語った。
「僕自身2014年の勝利という良い記憶もあるし、今年もどのようなレースができるかを考えると、とても楽しみなんだ。コースは僕らのクルマに適していると思っているから、自信を持ってレースに臨みたいと思う」
また、7号車トヨタを駆る可夢偉も上海戦をポジティブに捉えており、2度のパンクに見舞われながらも表彰台に立った昨年のレースを振り返りながら「今年も、昨年と同じレベルでの走りができれば、勝利を争えるはずです」とコメント。僚友のロペスは「雨の富士での戦いのあとなので、好天に恵まれて、ドライコンディションで走れれば最高だね」と語っている。
WEC第8戦上海は、11月3日(金)11時(日本時間12時)から2回にわけて各90分間のフリープラクティスが行われ、4日(土)はフリープラクティス3回目と公式予選を実施。5日(日)の11時(日本時間12時)に6時間レースのスタートが切られる。