テスト後のコメント
LMP1担当副社長 フリッツ・エンツィンガー
「昨年、成功を収めたル・マンに戻ってきたことは特別な瞬間でした。アラゴンでの耐久テストでも、今日のテストでも何の問題もありませんでした。タイムシートを見ると、レースウィークエンドがエキサイティングなものとなることは間違いありません。13.6kmのサーキットでトップ4台が1.2秒以内の差に収まっています。これは、私達が今年の始めから言い続けているとおり、実力はより拮抗していて、特にル・マンに当てはまることを示しています」
チーム監督 アンドレア・ザイドル
「滑り出しは好調で、レースに向けて良い自信となりました。両車とも順調で、ドライのコンディションですべてのテストを完了することができました。午前のセッションでは、セッティング作業に集中し、午後には主にタイヤの耐久性を試しました。また、セーフティカー導入およびスロー・ゾーンなど、ル・マン独特のレースの進行手順を練習することもとても重要でした。チームとして、レースウィークへの十分な準備が整っていると自信を持っています」
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー1)のドライバーのコメント
ティモ・ベルンハルト(35歳、ドイツ)
「張り詰めたテストデーとなり、私達は重要な項目を確認しました。昨年に較べると、参戦車両が4台増え、ル・マンのルーキーが何人かデビューします。ドライバーとしては、そのような状況に適応してトラフィックの中で適切な判断を下さなければなりません」
ブレンドン・ハートレー(26歳、ニュージーランド)
「長い1年を経て、ついにル・マンに戻って来た気分は最高でした。テスト中は、草や悪い路面状態の割には非常に速度が上がりました。我々にはル・マンを戦うための戦略があり、クルマの状態も悪くありません」
マーク・ウェバー(39歳、オーストラリア)
「1セットのタイヤでどれだけ走行できるかがレースの鍵となるため、タイヤの評価が今日の最優先事項でした。セッション中には予報された雨も降らず、天気が崩れなかったのが幸いでした。スムーズなテストができました」
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー2)のドライバーのコメント
ロマン・デュマ(35歳、フランス)
「ル・マンでの最初の数周は路面のコンディションのため決して簡単ではありません。それにもまして、またサルテに来られたことは大変嬉しいことです。私はフランス人であり、ここには長い間住んでいたので毎回ル・マンを愉しんでいます。多くのセッティングを試し、何も問題はありませんでした。レギュレーションの制約で、昨年よりエンジンのパワーを落としていますが、車両およびタイヤは向上していて、コーナーではこれまでよりもクイックです」
ニール・ジャニ(32歳、スイス)
「ここル・マンでの最初のスピード感をつかみました。レースウィークエンドがとても愉しみです。セッションが早めに切り上げられたことは残念でした。新しいタイヤの可能性を見極めたかったのです。しかし、この条件は皆同じです」
マルク・リーブ(35歳、ドイツ)
「良いテストでした。 最初、クルマのバランスに苦労しましたし、トラフィックも容易ではありませんでした。しかしル・マンのテストデーではいつものことです。午後には、カーナンバー1とは違うエアロを試しました。私達は学習し続け、今年は過去のどのレースより準備が整っています。車両のハンドリングは良好で、24時間レースではこれが一番重要なことなのかも知れません」