一方、今季限りでWECから撤退するアウディ勢には不運が相次いだ。レース序盤、総合2番手を走行していたロイック・デュバル/ルーカス・ディ・グラッシ/オリバー・ジャービス組8号車には、最初のピットストップで給油トラブルが発生してしまう。
これにより、予定よりも早めに2度目のピットを強いられた上、その2度目のピットでも問題を解消できずに大きくタイムロス。優勝争いから脱落して5位に終わったため、チャンピオン争いから姿を消すこととなった。
また、レース中盤にはバックストレートエンドのブレーキングで8号車アウディがマルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組7号車アウディに接触するアクシデントも発生。7号車はダメージ修復のためにピットインを余儀なくされ、トップから3周遅れの6位でフィニッシュとなっている。
LMP2クラスはG-ドライブ・レーシングの26号車オレカ05・ニッサンが、クラス2位も周回遅れにする走りでレースを支配。前戦富士に続き2連勝を飾った。
LMGTEプロクラスはフォード・チップ・ガナッシUKのフォードGT勢がワン・ツーフィニッシュしたほか、LMGTEアマクラスは98号車アストンマーチンV8バンテージがクラス優勝を果たしている。
2016年のWEC最終戦は11月17〜19日にバーレーンで開催される。
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