リスタート後、31号車の(フェリペ)ナッセのタイヤはピックアップにかなり苦労していて、バックストレートエンドからの攻防でリードを奪うことができた。

 だが、そこが“仕事”の始まりだった。フィニッシュまで燃料をもたせるため、すべての車両が即座に燃料節約モードに入っていった。

 トップを走りながら燃費を稼いでいるときに難しいのは、いつ攻撃を仕掛け、いつ燃料をセーブするのかは背後のライバルたちが決定できることであり、トップにいる者は背後の彼らの“慈悲”に少し頼ることになる。

 これはかなりストレスの多い状況だった。とくに、トラフィックに突入していく前にあまり大きなギャップを作ることができない場合は。いったんトラフィックに入ると、彼(31号車)は常に“フルアタック”状態に入り、かなりのドッグファイトとなった。

 チェッカーに近づくにあたり、エキストララップに突入することになるどうかが、主な問題となった。つまり、さらに燃料を節約して1ラップ走るか、タイムを6秒以上落としながらも31号車の前でチェッカーを受けるか、だ。

 結局、あと5秒というところでエキストララップに突入してしまい、多くのマシンが燃料の問題を抱えることになった。

 残り3周というところで、ナッセはビッグ・アタックを仕掛けてきた。彼がチャージをかけてきたとき、僕はまだ燃料に余裕を作ろうと燃費走行中だった。燃料警告灯が、残り3周で点灯したんだ!

 最終ラップでは、僕ら2台がLMP3のクラスリーダーとGTDのマシンに追いつき、そこでナッセは最後のアタックをしかけてきたが、なんとか持ちこたえることができた。

フィニッシュドライバーとなったリッキー・テイラー(左)をフィリペ・アルバカーキが迎える
フィニッシュドライバーとなったリッキー・テイラー(左)をフィリペ・アルバカーキが迎える

 チームにとっては、素晴らしい勝利だった。すべてのチームメンバーが見事に任務を遂行し、すべての正しい決断を下した。

 フィリペと僕はともに素晴らしい仕事をすることができたし、残りのシーズンに向けていい雰囲気を築くことができた。

 次はベル・アイル(デトロイト)戦だ。とてもタフでバンピーな市街地コースが待っている。

本日のレースクイーン

村上楓むらかみかえで
2026年 / スーパーGT
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